家庭教師のトラコの脚本は遊川和彦です
大平太が演出
この二人のコンビは、「家政夫のミタ」と同じ
今回の家庭教師のトラコもドラマ全体の空気感というか
家政婦のミタと共通する感じがありますね
家庭教師のトラコ 作者・脚本家である遊川和彦先生について取り上げてみます
大学卒業後上京
最初は俳優志望だったが、映画の専門学校に短期間在籍後、テレビ制作会社ディレクターを経て
1987年(31歳の時)に『うちの子にかぎって…スペシャルII』で脚本家デビュー
家庭教師のトラコ以外の最近の主な作品
「家政婦のミタ」
「過保護のカホコ」
「同期のサクラ」
「となりのチカラ」
「35歳の少女」
広島県大竹市出身
1955年(昭和30年)10月24日生まれ
広島大学政経学部卒業
独特の、闇の部分が隠されているような、暗いトーンで淡々と進んでいくストーリー展開が持ち味です
これまでの作品もみんなそんなイメージ
1990年代前後にはコメディドラマが得意だったようです
1998年の大ヒットドラマ『GTO』も彼
今の作風になったのは、2005年くらいからです
遊川和彦名義の作品を、古い順に並べてみます
タイトル | 主演 | 発表年 |
うちの子にかぎって…スペシャルII | 田村正和 | 1987 |
ADブギ | 浜田雅功 | 1991 |
十年愛 | 浜田雅功 | 1992 |
GTO | 反町隆史 | 1998 |
さとうきび畑の唄 | 明石家さんま | 2003 |
広島 昭和20年8月6日 | 松たか子・加藤あい・長澤まさみ | 2005 |
女王の教室 | 天海祐希 | 2005 |
家政婦のミタ | 松嶋菜々子 | 2011 |
純と愛 | 夏菜 | 2012 |
はじめまして、愛しています。 | 尾野真千子 | 2016 |
映画・恋妻家宮本 | 阿部寛 天海祐希 | 2017 |
過保護のカホコ | 高畑充希 | 2017 |
ハケン占い師アタル | 杉咲花 | 2019 |
同期のサクラ | 高畑充希 | 2019 |
35歳の少女 | 柴咲コウ | 2020 |
となりのチカラ | 松本潤 | 2022 |
家庭教師のトラコ | 橋本愛 | 2022 |
いくつか解説していきます
田村正和のコメディ路線を決定づけた作品
主人公は「生徒に振り回される教師」
同僚教師に所ジョージなど、キャスティングも話題に
遊川和彦は、このドラマのスペシャル番組の脚本を手掛けている
スペシャル版では小学生同士のキスシーンなど、刺激的な描写が賛否両論だった
こんな方もいますね・プロフィールにこんな記載あります
心のベストテン第1位のドラマは「うちの子にかぎって・・・スペシャルⅡ」です。 メガネびいきを聞くことが生きがいです。 海外ドラマを吹き替えで見るのが大好きです♡ mixi「うちの子にかぎって・・・」コミュ初代管理人
この方のTweet↓↓
現在の作風になった第一弾の連ドラ
志田未来が生徒役のメインで出演しています
天海祐希扮する小学6年生クラスの教師は、鉄仮面のような笑わない人
強権的な態度でクラスを支配する教師
でも、生徒のピンチには必ず現れる、そんなキャラクター
熱血や道徳をテーマとしていた従来の学校教師ドラマとはある意味反対のアンチテーゼ的な内容が大きな反響を呼びました
この作品は下記受賞歴があります
平成18年日本民間放送連盟賞 NAB Awards 2006(優秀)
第43回ギャラクシー賞 奨励賞
第32回放送文化基金賞 優秀賞(第1回および最終回放送分)
第24回向田邦子賞(遊川和彦)
2013年には韓国でリメイクされるなど国際的評価も
関連Tweetです
途中まで進んでいるストーリーは、実は長期間意識不明になっているヒロインの思い出を同期入社のメンバーが回想していた、というトリッキーな設定のドラマ
高畑充希演じるヒロインは真っ直ぐな性格であるがゆえに、周囲と摩擦を起こし、一時はエリートコースに乗るのだが結局会社を退職
故郷の島に橋をかけるという夢も、自分の勤める建設会社の設計の強度不足を自分で島民に暴露してしまい、達成できなかったなど、ハッピーエンドになならないのが遊川流です
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家庭教師のトラコは、日テレ系水曜日22時のドラマ
2022年7月20日からスタートでした
あまちゃんや大河ドラマでのイメージが強い橋本愛が主演です
合格率100%というキャッチフレーズの伝説の家庭教師
勉強を教えるのではなく、勉強をする意味を教えると言った感じですが、そのために教え子の家庭に波風が立ちます
実はこの活動の先に、大きな野望が隠れている、という設定
このドラマも遊川流全開で非人間的なキャラクターになっています
関連Tweet
家庭教師のトラコ、原作・脚本の遊川和彦先生についての記事でした
広島出身、役者を目指し上京、脚本家となりコメディ・ドラマ中心に活躍
2005年以降は現在の作風である、シリアスな雰囲気のドラマ脚本に
といった感じの経歴
女王の教室など、海外でもリメイクされるなど評価が高い
受賞歴も多く、映画監督も務めるなど、今後の映画・ドラマ界の中心になっていく人物だと思われます
今後、次回作などの情報が入りましたら順次追加していきます