花沢健吾の経歴や作風は?デビュー作から新刊まで作品一覧まとめ

花沢健吾といえば代名詞となる作品は『アンダーニンジャ』

2023年にTVアニメ化

現代のダメニンジャが最新鋭の装備で高校に潜入するストーリー

それ以外にも花沢作品はさえない平凡な青年が主人公の設定が多い

この記事ではそんな花沢先生の経歴や作風などについて解説

花沢健吾の経歴や作風は?

デビューは2004年に『ルサンチマン』(『ビッグコミックスピリッツ』)

同作で2006年、第5回(2005年度)センス・オブ・ジェンダー賞話題賞

2012年(平成24年)2月には『アイアムアヒーロー』が

第58回(平成24年度)『小学館漫画賞』一般向け部門賞

『アイアムアヒーロー』と『ボーイズ・オン・ザ・ラン』は実写映画化された

出身大学や年齢・性別などの基本情報

個人情報は、ほぼ公開ですが、顔出しNGです

名前

花沢健吾(はなざわ けんご)・「花沢けんご」というペンネームも使う

出身地 青森県八戸市
生年 1974年1月5日
性別 男性
顔出し OK
出身学校 青森県立八戸南高校卒業後、コンピューター系の専門学校に進学

元プログラマーで印刷会社勤務だった

『家栽の人』の魚戸おさむのアシスタントを経験

花沢健吾の作風

「ヘタレ」のさえない平凡な青年を主人公にする根底には

今の世界の女尊男卑の傾向を憂う気持ちがある

男尊女卑を描いてみたいと『なで☆シコ』においては「男性が優遇されまくっている逆転した世界」を徹底的に描いている

作品一覧

商業メディアのキャリアは2004年からなので約20年(2023年現在)

発表作品は下記

ルサンチマン(2004年 – 2005年、ビッグコミックスピリッツ)

ボーイズ・オン・ザ・ラン(2005年 – 2008年、ビッグコミックスピリッツ)

なで☆シコ(2007年 – 不定期連載中、ビッグコミックスピリッツ増刊Casual)

チンパー(2009年 – 不定期連載中、モーニング)

アイアムアヒーロー(2009年 – 2017年、ビッグコミックスピリッツ)

特火点 花沢健吾短篇集(2012年、ビッグコミックススペシャル)

アンダーニンジャ(2018年 – 連載中、週刊ヤングマガジン)

たかが黄昏れ(2018年 – 連載中、ビッグコミックスペリオール)

 

ルサンチマン

2004年 – 2005年にビッグコミックスピリッツ連載のデビュー作

2006年、第5回(2005年度)センス・オブ・ジェンダー賞話題賞

2015年の東京が舞台

坂本拓郎(通称たくろー)はウオト印刷という零細印刷所社員

独身、デブ、ハゲ進行気味でボーナス後のソープが楽しみの素人童貞

ある日、自分以上にさえない男であるはずの越後大作から、モテてしょうがない上に仕事まで辞めたという話を聞く

それはギャルゲーの世界であると聞き、たくろーは呆れるがいざやってみるとハマってしまう

ギャルゲーを楽しむためのパソコン一式を購入し、自分も仮想現実の世界へ

仮想現実世界での恋人を作るために人格AIをプログラミングしたソフトを購入

AIソフト売り場で偶然陳列棚の下に埋もれていた「TUKIKO(月子)」というソフトを購入するがそのAIソフト「月子」は普通のAIソフトとは違うことに気づいていく

話の進展に伴い、仮想現実世界は現実世界を巻き込んでいく

ボーイズ・オン・ザ・ラン

2005年 – 2008年にビッグコミックスピリッツにて連載

2010年には銀杏BOYZの峯田和伸主演で実写映画が公開

2012年には関ジャニの丸山隆平主演でテレビドラマ化

斎田産業営業部のうだつの上がらない平凡な会社員・田西敏行

異性との交際経験を持たない、いわゆる素人童貞

営業として秋葉原を担当しているが、その仕事振りは芳しくない

同僚のちはるに思いを寄せていたが、ライバル営業・青山に横取りされてしまう

その後青山がちはるを非道なやり方で振った事で田西は「決闘」を申し込むが惨敗

退社した田西は、半年のひきこもりの後、韓国旅行でボクサー・吉良と再会

吉良を訪問した櫻田ボクシングジムで美少女・花(ハナ)に出会い一目惚れ

ジムへ入門し吉良の試合の応援の際に勢いでハナに告白しハナとの交際が始まる

なで☆シコ

2007年から不定期連載中、ビッグコミックスピリッツ増刊Casualに不定期連載中

現代の世界の女尊男卑の傾向を憂い、男尊女卑の世界を描こうとした問題作

女性に兵役が課せられる一方で、男性は20歳で年金を受給するなど

男性が優遇されまくっている逆転した世界を徹底的に描く

チンパー

2009年よりモーニングにて不定期連載

チ○コを瞬間移動させる特殊能力に目覚めた童貞の話

これから面白くなるだろうところで連載中断

八戸が舞台

アイアムアヒーロー

2009年 – 2017年にビッグコミックスピリッツ連載

2016年には野木亜紀子脚本で映画化(R15+)

キャストは大泉洋・有村架純・長澤まさみ

主人公・鈴木英雄は、冴えない35歳の漫画家

デビューはしたものの連載開始は早々と打ち切り

アシスタントとして働きつつ再デビューを目指していた

救いは、恋人である黒川徹子だがその彼女も英雄の不甲斐なさを詰る始末

やがて周囲の人々がゾンビのような食人鬼(ZQN)と化す謎の奇病が蔓延

都内から逃亡した英雄は樹海で女子高生・早狩比呂美、御殿場で看護師・藪と出会う

半感染状態となった比呂美の免疫力を「人類の希望になるかもしれない」と考えた藪の提言で一行は東京を目指す

東京は火災も発生し大混乱に陥った結果、人間とZQNを交えた戦いは終結

英雄はただ一人、廃墟と化した池袋で生き延びようと新たな日常を始める

アンダーニンジャ

『週刊ヤングマガジン』にて、2018年34号より連載中のマンガ

2023年10月からのテレビアニメ放送が話題

太平洋戦争後、GHQによって解体された忍者組織

いまだに多くの忍者が日本国内の官民、あらゆる組織に潜伏

その数は約20万人といわれ暗躍

しかし末端の忍者によっては職にあぶれている者も

その中の一人、雲隠九郎は最新鋭の装備と共に高校へ潜入の依頼を受ける

たかが黄昏れ

2018年よりビッグコミックスペリオール連載中

これまでと打って変わって、主人公は女子高生

近未来に男性が滅び、女性だけになった日本

憲法が改正され、徴兵は女性の義務であり人口も2千万と激減

戦争や革命・粛清で亡くなった女性も多いが、最も多かったのは自殺者

女子高生のひなたは、日本最後の「男」が死んだ年に生まれた「ゼロ世代」

女だけになった日本では男性を想起させるような言動も反体制とみなされた

ある日の放課後、校庭の片隅の建物で、ひなたは救いを求める若者と出会う

若者は自分の事を「男」だと言った

 

まとめ

花沢健吾の経歴や作風は?デビュー作から最新作まで作品一覧まとめ

という記事でした

2004年に商業メディアデビューなのでキャリアは約20年

『アイアムアヒーロー』と『ボーイズ・オン・ザ・ラン』は実写映画化され

2023年秋には『アンダーニンジャ』のTVアニメ化が話題

さえない男性が主人公のSF的なストーリーが持ち味

花沢健吾先生の今後に期待です

 

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