荒木飛呂彦の経歴や作風は?デビュー作からジョジョシリーズまでの作品一覧まとめ

荒木飛呂彦(あらきひろひこ)先生は代名詞と言えるのがジョジョシリーズです

筆者が彼の作品と初めて出会ったのは

バオー来訪者 でした

ジョジョシリーズは順次アニメ化されていて、2022年10月現在では

ジョジョ6部ストーンオーシャンがTV放映中です

ジョジョ立ちを生むなど独特な世界感を創造する荒木飛呂彦先生とはどんな人なのかを掘り下げてみます



荒木飛呂彦の経歴や年齢は?

荒木飛呂彦(あらき ひろひこ)先生がマンガ家として活動開始したのは1980年

これまでの作品や、Twitter投稿などから人物像も探っていきましょう

出身大学や年齢・性別などの基本情報

1960年宮城県、仙台市生まれ

東北学院榴ケ岡高等学校卒業、仙台デザイン専門学校卒業。宮城教育大学中退。

荒木利之 が本名で、デビュー時は本名を名乗っていた

中学時代は剣道部、高校時代はロードレース部であるが、同じ年齢のゆでたまご先生が16歳という年齢で漫画家デビューしているのを知り、そこからはマンガ制作にのめり込んでいく

荒木飛呂彦の作風

少年ジャンプでの連載のイメージが強いが、子供向けに描いてはいない

メインのストーリーはわかりやすいのだが、細かい設定などが分かりづらく、推測しなくてはいけなかったり、画像から理解しなくてはいけなかったりする

そのためか、連載中も、巻頭カラーになったりすることはなく、読者投票も高位置にはいないのだが、コミックスの売上は上位にいるという独特なポジション

洋楽ファンであり、制作中も洋楽をかけている

作中の登場人物や地名などに洋楽の曲名やミュージシャン名にゆかりのあるものが多い

荒木飛呂彦の作品一覧

古い順・シリーズ別にいくつか紹介します

武装ポーカー

1980年の第20回手塚賞 準入選

西部開拓時代に一万ドルの賞金が掛かった、賞金首二人が

酒場でポーカーを始める

そして一人が「お互いの拳銃を賭ける」と提案する

高額の賞金がかかった賞金首が丸腰になったらどうなるか

すぐに賞金欲しさに撃たれてしまうのでは?

というストーリー

手塚治虫からもやや大人向けだがスリルがあり、映画を相当見ていると思わせるすぐれた構図がある」と評価された

コミックスとしては荒木飛呂彦短編集「ゴージャス★アイリン」に収録されています 

アウトロー・マン

荒木利之名義のデビュー第2作だが、久しくコミック化されていなかった

元原稿が紛失していたが2004年に掲載雑誌よりデジタル復刻

『愛蔵版 ゴージャス・アイリン 荒木飛呂彦短編集』に収録

(コミックス・ゴージャスアイリンでも収録されていない物があるので注意)

デビュー作に続いて、西部劇マンガ

賞金を掛けられた青年が一人、愛馬を駆って荒野を逃亡

ピンカートン探偵社の凄腕の男達に追跡され、みるみる距離を縮められていく

しかし、青年もまた驚くべき状況分析力で、追跡者の手をかわしていく

 

魔少年ビーティー

『フレッシュジャンプ』1982年3号に読切『バージニアによろしく』として掲載された後、『週刊少年ジャンプ』1983年42号から51号に連載

荒木飛呂彦先生が、現在のジョジョのような頭脳戦に目覚めるきっかけになった作品

平凡な少年が、転校生のビーティーと様々な事件に巻き込まれ、科学や心理学などを巧みに使った奇術やトリックで解決していく

とはいえ、推理サスペンスではなく、本人たちが様々な悪事(単なる悪戯から犯罪まで)を実行していくもの

不良達に絡まれた際、後にビーティーは、トリックを使って制裁を与えるといったことも

評価は高くなく、10話で打ち切りとなったが、最終話の主人公と敵の頭脳戦が好評だった

 

バオー来訪者

『週刊少年ジャンプ』に1984年45号から1985年11号まで17話が連載

連載期間は短かったのですが、結構インパクト強かった作品

生物兵器「バオー」へと改造された青年「橋沢育朗」と予知能力を持つ少女「スミレ」の2人が主役

バオーの超人的能力を狙う、政府系の秘密組織「ドレス」からの逃れていく

バオーとは、生物兵器で、体内に寄生する40mmほどの寄生虫

宿主が危機になると、宿主の骨・筋肉・腱を何倍にも強化し、強靭な肉体とさまざまな特殊能力を付与する

この変身を「バオー武装現象(アームド・フェノメノン)」と称している

連載中には、同時に連載している他の漫画家の作品などに、パロディでバオー武装現象が登場することもあった

単行本巻末のコメントは、1巻が寺沢武一で2巻が夢枕獏

1989年にはOVA(アニメのオリジナルビデオ)も発表されている

ゴージャス☆アイリン

荒木利之あらため荒木飛呂彦名義の初作品

2話あり、それぞれ週刊少年ジャンプ特別編集「AutumnSpecial」(1985年)、週刊少年ジャンプ特別編集「スーパージャンプ」創刊号(1986年)に収録

仕立屋の息子の少年は、父親を殺害した暗黒街のボス大女ローパーの抹殺を殺し屋アイリン・ラポーナに依頼

アイリンは少女から老婆まで自在に容姿・年齢を変えられる能力を持っている凄腕の殺し屋

その後少年は、依頼の事実を知った大女ローパーに拉致され、暗殺を依頼した殺し屋の素性について尋問されることになるが、常識を超えた力を持つアイリンはすでにその場への侵入を果たしていた。

こうして少年は、アイリンと大女ローパーの死闘を目撃することになる

元々連載に移行する予定であったというが、荒木先生本人が「ダメだ」と中断し『ジョジョの奇妙な冒険』に移行

ジョジョの奇妙な冒険

ジョジョについては別枠でここで取り上げます

荒木飛呂彦先生の代名詞であり、現在では、他の作品を書くことを打診されても、ジョジョしか描かないし、ジョジョしか描けないと答えている

2022年現在ではこれらのシリーズがある

作品名 主人公
ファントムブラッド ジョナサン・ジョースター
戦闘潮流 ジョセフ・ジョースター
スターダストクルセイダース 空条承太郎
ダイヤモンドは砕けない 東方仗助
黄金の風 ジョルノ・ジョバァーナ
ストーンオーシャン 空条徐倫
スティール・ボール・ラン なし
ジョジョリオン なし
JOJOLANDS(仮) 不明

それではそれぞれについて紹介です

ジョジョ1部ファントムブラッド

舞台は1888年のイギリス

英国の青年貴族で強い正義感と勇気を持つ主人公ジョナサン・ジョースターと

ジョスター家の養子で下層階級出身だが、ジョスター家乗っ取りを狙うディオ・ブランドーの抗争劇

ここでの武器はスタンドではなくて、「波紋」

気のようなものだが、殺傷能力を持って発射される

ディオは石仮面をかぶり、吸血鬼に変貌する

最終的にはジョナサンの新婚旅行で乗っていた客船でジョナサンはディオに勝利するが

客船は爆発し、ジョナサンも絶命する…

しかし第3部に話は続いてしまう

ジョジョ2部戦闘潮流

ジョセフ・ジョースター(主人公)は、第一部主人公のジョナサンの孫であり、波紋使いである

ジョナサンの親友ロバート・E・O・スピードワゴンは、メキシコでの調査中に大量の石仮面とともに2千年もの時を眠り続ける「柱の男」を発見し、消息を絶つ

ニューヨーク在住のジョナサンの孫であるジョセフ・ジョースター(通称「ジョジョ」)はスピードワゴンの行方を追ってメキシコに向かうが、そこで覚醒した「柱の男」サンタナとの戦いとなる

「柱の男」は吸血鬼をも凌駕する力と知性を持った地上最強の生物であるが、ジョセフは「波紋」を駆使して倒す

しかし、ローマにも3体の「柱の男」がいることを知ったジョセフは、戦いを挑むが惨敗

「柱の男」たちは波紋や太陽を克服して地上を支配するために「エイジャの赤石」を探していた

ジョジョ3部スターダストクルセイダース

『週刊少年ジャンプ』連載当時の副題は「第三部 空条承太郎 ―未来への遺産―

なお、画集『JOJO A-GO!GO!』にて発表された当初は「スターダスト トラベラーズ

廉価版発行の際にスターダストクルセイダースに変更されている

舞台は1989年

ジョジョ1部で絶命したと思われていたディオは、ジョナサンの体を乗っ取り、眠りについていた

100年を経て復活したディオ(DIOという表記に変わっている)はスタンド能力に目覚める

ジョナサンの体の影響でジョースターの血を引くものにはスタンド能力が発生する

ジョセフ・ジョースターは孫の空条承太郎に会いに行きDIOを倒さなければならないと承太郎に告げる

DIOからの刺客と戦いながらエジプトにDIOがいることを突き止め、DIOを撃破してDIOとジョースター家の100年にもわたる長き因縁に決着をつけた…

はずだったのだが、6部にその因縁は続いていく

ジョジョ4部ダイヤモンドは砕けない

舞台は1999年の日本

主人公は東方仗助

ジョセフ・ジョースターの隠し子であることが発覚し、ジョセフと承太郎と出会うことになる

東方仗助の住むS市杜王町では、スタンド使いが増え続ける

仗助の祖父もその内のスタンド使いの犠牲となる

仗助とスタンドに覚醒した仲間たちは町に潜むスタンド使いと闘いを繰り広げる

スタンド能力を覚醒させる「弓と矢」がキーアイテム

DIOの死後もスタンド絡みの事件が起こっていることが、後の6部へとつながっていく

ジョジョ5部黄金の風

舞台は2001年のイタリア

主人公はDIOの息子ジョルノ・ジョバァーナ

とはいっても、DIOの体はジョナサン・ジョースターのものであるため

ジョルノにもジョースター家の血が流れている



 

ジョルノがマフィアのボスになるまでの奮闘を描く

もちろん、敵対することになるギャング団の『パッショーネ』はスタンド使いが多く在籍する

パッショーネは「スタンドの矢」を所持していて、スタンド使いを覚醒させrることが出来るのだった

ジョジョ6部ストーンオーシャン

舞台は2011年のアメリカ、フロリダ

空条徐倫(承太郎の娘)が主役

DIOの遺志を継いで、『天国』の実現を目指すDIOの親友、プッチ神父により罠にはめられて刑務所に入れられる

プッチ神父が狙うのは承太郎の記憶

プッチ神父のスタンドによって記憶は奪われ、承太郎も徐倫も倒されて『天国』は実現する

しかし生き残った徐倫の仲間によってプッチ神父は倒され、DIOの遺志もそこで途切れてしまう

100年におよぶDIOとの抗争が完結したシリーズ

ジョジョ7部スティール・ボール・ラン

舞台は1890年のアメリカ・サンディエゴビーチ

1988年の1部ファントムブラッドとほぼ同じ年代にもどっている

メインはジョニイ・ジョスターだが、ファントムブラッドとは違うジョスター家の話

時代的にはファントムブラッドではでてきていない『スタンド』が登場する

サンディエゴで世紀の大レースが開催される

謎の鉄球を操るジャイロ・ツェペリと、下半身不随の元騎手ジョニィ・ジョースターも参加

それぞれの目的のためにゴールのニューヨークを目指す

しかしレースの裏側では、国家が秘密裏に「聖人の遺体」を集めていた

ジョジョ8部ジョジョリオン

2011年の大震災でできた「壁の目」より出現した記憶喪失の主人公・東方定助を取り巻く物語

「ジョースター家の星のアザ」を持っており、「このジョジョは何者だ」という導入となっている。

街の名士である東方家に引き取られて東方定助と名付けられた

ジョジョ4部ダイヤモンドは砕けないと同じ地名のM県S市杜王町が舞台

似た名前の人物も登場しているが、別物

ジョジョのシリーズ通りに、7部『スティール・ボール・ラン』の未来の出来事とされる

7部の登場人物であるジョニィ・ジョースターや彼の子孫、聖なる遺体の話も出てくるが「ファンタジー」とされ、直接ストーリーには関係してこない

『スタンド』はストーリーに登場する

吉良・ホリー・ジョースターを助けるためにロカカカの実を追い求めるが、消失してしまい

ホリーを助けることはできなかった

定助は東方家に家族だと認められて完結となる

ジョジョ9部JOJOLANDS(仮)

『ジョジョリオン』最終回が連載されたウルトラジャンプ2021年9月号にて告知

詳細は不明

情報が入り次第取り上げていきます

岸辺露伴は動かない

ジョジョ4部『ダイヤモンドは砕けない』の登場人物、漫画家の岸辺露伴がナビゲートするジョジョのスピンオフ

「動かない」は、「露伴は主人公ではなく、あくまで物語のナビゲーターである」という意味

2022年10月現在で10話が発表されている

スピンオフではあるが、よくあるサブキャラを主人公にした話というわけではなく、ストーリーとしてはオリジナルの話である

アニメ化・実写化されています

特集ドラマはNHK総合テレビ・NHK BS4Kにて放送。露伴役として高橋一生が主演

アニメは2021年2月18日に「懺悔室」「六壁坂」「富豪村」「ザ・ラン」の4作品がNetflixにて全世界独占配信された

2021年12月18日と20日(19日深夜)にはドラマ版第4話から6話の放送に合わせるかたちで、NHK総合テレビにてテレビ初放送された

メディア出演について

結構メディアに出ています

結構フランクな人柄

1960年生まれなので、すでに大御所なのですが、スケジュールが合えば面白そうなら何でも首を突っ込んでみる感じ

好奇心旺盛なんですね

まとめ

ジョジョの奇妙な冒険が代名詞の漫画家、荒木飛呂彦(あらきひろひこ)先生についての記事でした

20歳でデビューですが、ゆでたまご先生の16歳デビューにライバル心を燃やしていた

もう現在となっては、ジョジョしか描けないしジョジョしか書きたくないそうです

ちゃんとお休みを取って描いていくスタイルだからこそできている感じ、見事です

今後、新しい情報がはいりましたら順次追加していきま

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