『葬送のフリーレン』(そうそうのフリーレン)は『週刊少年サンデー』にて、2020年より連載中のマンガ
2023年にアニメ化が話題
魔王を倒して王都に凱旋した勇者ヒンメル、僧侶ハイター、戦士アイゼン、魔法使いフリーレンの勇者4人
10年の旅を終えて感慨にふけっていたが、人間よりはるかに長く生きるエルフであるフリーレンにとっては短いもの
50年に一度現れるという「半世紀(エーラ)流星」を見た4人は、次回もそれを見る約束を交わし解散
50年後、すっかり年老いたヒンメルと再会したフリーレンは、ハイターやアイゼンとも連れ立って再び流星群を観賞
ヒンメルは亡くなるが、彼の葬儀でフリーレンは自分がヒンメルについて何も知らず、知ろうともしなかったことに気付いて涙
その悲しみに困惑したフリーレンは、人間を知るための旅に出る
ヒンメルは『推しの子』における星野アイのような存在
(アニメ初回で死んでしまうところも同じ)
ヒンメルを基準として話が進んでいきます
それはどうしてかについて解説
僧侶ハイター、戦士アイゼン、魔法使いフリーレンを率いた勇者
フリーレンとは彼女の強さを直感し、冒険の仲間としてスカウト
彼らと共に10年旅をして魔王を討伐した
その偉業や功績から、各地に銅像が建てられ、広く存在を知られている
人格者ではあるがナルシスト
王様に敬語を使わなかったため、処刑されそうになったことも
フリーレンの人生を「想像もできないほど、長いものになる」といい、後日の再会を約束するが、再開は50年後のヒンメルの晩年だった
半世紀流星(エーラ流星)と呼ばれる流星群を見る最後の冒険に旅立つ
最後の冒険を終えて間も無く、ヒンメルは老衰で死去
ヒンメルの葬儀には多くの人がかけつけ、感情の起伏がほぼないフリーレンも涙を見せる
彼の死がフリーレンに与えた影響は大きく、彼のことを知ろうとしなかったことで大きな後悔の念を抱かせる
勇者のみが抜ける「勇者の剣」は抜くことは出来なかったがその際に
「偽物の勇者でもかまわない、魔王を倒せば偽物でも本物でも関係ない」と話して実際にそれを成し遂げる
困った人を決して見捨てない性格で、その生涯をかけて人助けに奔走した
作中での存在感は大きく、フリーレンの回想の中で度々その勇者ぶりが振り返られる
葬送のフリーレン、各話での冒頭で必ず説明される
西暦何年というようなもの
これこそヒンメルを基準として話が進んでいることの象徴でしょう
フリーレンが旅先で度々ヒンメルのエピソードを思い出すことで
ヒンメルの人物像が徐々に明らかになっていく構成となっている
ヒンメルの死後、フリーレンはどう変わっていくのか
ヒンメルに対する気持ちはどう変わっていったのか
そういった視点でストーリーが展開
ヒンメルは泣きボクロとサラサラの青い髪が特徴のイケメン
そしてナルシストでお調子者
仲間思いで、困っている人を助けずにはいられない
数々のキザな?名言を残している
いずれもキャラクターに合っていなければキモいと言われそうなものだが
もちろんキャラに合っています!
列挙しますと….
「気が付いたら世界を救っていたようなそんな旅がしたいんだ」
「君が未来で1人ぼっちにならないようにするためかな」
↑これは銅像を残す意味をフリーレンに問われた時の回答
「ほんの少しでいい。誰かの人生を変えてあげればいい。きっとそれだけで十分なんだ」
↑覚えていてもらうためにはどうすればいいんだろう?というフリーレンの問いに対する回答
ヒンメルの死後、なぜ彼のことをもっと知ろうとしなかったのかというフリーレンの疑問(もっと知りたかったという気づき)から
人間を知るための旅に出るというのが葬送のフリーレンのメインストーリーですから
フリーレンが旅先で度々ヒンメルのエピソードを思い出すことで
ヒンメルの人物像が徐々に明らかになっていく構成となっていきますが
ヒンメルの話をするときのフリーレンは
懐かしむような、楽しかった思い出を思い出すような表情を見せます
美形軍師アルベール・グランディオーザがヒンメルの転生者
DS版では以前からその設定だった
ヒンメルがヒンメルとして登場してほしいと多くは思っていて
前世の能力をもったままルックスも含めてそのまま転生してくる展開を期待
しかし違うのでがっかりの意見も
葬送のフリーレンの主役はヒンメル?生まれ変わりが登場するのかについてもという記事でした
ある意味、ヒンメルのお話ではある
ヒンメルの死後何年という言い方で話が進んでいくのもそう
フリーレンがヒンメルのことを知るために旅に出るのだから
そして生まれ変わりは登場するが、あくまで生まれ変わりであり
以前の能力やルックスをもったまま転生する、という設定ではない
そこは賛否両論というところでしょう
気になる人は、詳しくは原作マンガを電子書籍で読んでみましょう
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