映画パイレーツオブカリビアンシリーズの舞台となっているトルトゥーガ島
ロケはセントビンセント・グレナディーン諸島という名のカリブ海にある島国で行われていますので
トルトゥーガ島は想像上の島、架空の存在と思われがち
しかし実際にカリブ海にトルトゥーガ島は存在するらしい
今回はその辺のお話です
映画のロケ地にはなりませんでしたが
実際にカリブ海のハイチという国にトルトゥーガ島は存在
正式な呼称はトルチュー島です
実際に行ってみるのは片道丸2日程度かかります
アメリカン航空利用で羽田→ダラス→マイアミで一泊→ポルトープランスという空路
ハイチの首都ボルドープランスから最寄りの町ポール・ド・ペまで車で5時間
そこから船で約10キロ沖のトルトゥーガ島へ移動です
トルトゥーガ島は、カリブ海北部ハイチの島
ハイチの言語はハイチ語と標準フランス語
正式にはフランス語でのトルチュー島(Île de la Tortue)という表記になっています
べっ甲のことをトルトゥーガと言うようにトルトゥーガとはスペイン語で亀のこと
島の形が海亀に似ていたことからスペイン人が名付けた
1625年にイギリスとフランスの海賊たちが入植
英仏と対立するスペインの輸送船航路を抑えることができたことから海賊たちの溜り場となった
1670年代から海賊の時代に陰りが見え始める
1680年にイングランド法で外国船への海賊行為が禁じられたため衰退した
17世紀には海賊たちの楽園で歓楽街
キャプテンたちが船乗りを集めるのもここ
現在はあまり島に住んでいる人はいなくほぼ観光客のみです
トルトゥーガ島観光にはハイチの本土から帆舟に乗っていく
きれいなビーチが人気です
ガラパゴスのトルトゥガ島とは別の島で今回のトルトゥーガ島はハイチ(Haiti)です
実際に海賊たちの同盟がありました
“The Brethren Of Coast”(海の同胞)という組織が存在していました
17世紀から18世紀にかけて、太平洋・カリブ海・メキシコ湾の海賊たちの同盟が劇中のような議会を開いていた
拠点になっていたのはハイチのトルトゥーガ島とジャマイカの街ポート・ロイヤル
フランスやイギリスの海賊だけでなくスペインやアフリカの海賊・船乗りたちも加わっていた
この部分は史実に基づいていたのですね
1.カリブ海のジャック・スパロウ
2.カスピ海のヘクター・バルボッサ
3.黒海のアマンド・ザ・コルセア
4.地中海のキャプテン・シュヴァル
5.太平洋の女海賊ミストレス・チンは実在の海賊
*18世紀に大艦隊を率いて南シナ海を支配していた鄭一嫂(てい・いっそう)がモデル
6.大西洋のジェントルマン・ジョカルト
7.インド洋のスリ・スンバジ・アングリア
8.南シナ海のエリザベス・スワン
9.アドリア海のエドゥアルド・ビジャヌエバ
この9人です
パイレーツ・オブ・カリビアンのトルトゥーガ島は実在する?
トルトゥーガ島はハイチにある実在の島
そして本当に17世紀には海賊の島
実際に海賊評議会も開かれていました