『今夜、ロマンス劇場で』は2018年公開の映画です
主演・綾瀬はるかと坂口健太郎によるラブストーリーですが、SF的な設定と感動のラストシーンが話題でした。
古い映画館をそのまま映画の舞台として使うためにリニューアルして使っています。
撮影所のシーンはもちろん撮影所で撮影されています。
今回は明日とどうなるのかのネタバレですので注意願います。
宝塚で舞台化もされているので、どんなストーリーなのか更に話題ですね
基本は、脚本家志望の映画青年のラブストーリーです。
そこにSF的要素と、結ばれない恋といった要素が入ってきます
その最後の結末について解説していきます。
本題に行く前にざっとおさらいです。
原作の小説やマンガは今回はありません。
小説も出ていますが、その小説の原作が映画という関係性です。映画が先なんです。
宝塚でも演劇化されていますが、今回は映画での説明です
役名 | 俳優 |
牧野健司(主役) | 坂口健太郎・加藤剛(晩年) |
美雪 (主役) | 綾瀬はるか |
成瀬塔子(社長令嬢) | 本田翼 |
俊藤龍之介(看板俳優) | 北村一輝 |
山中伸太郎(同僚) | 中尾明慶 |
清水(先輩脚本家) | 山本浩司 |
成瀬撮影所所長 | 西岡徳馬 |
映画監督 | 鶴田忍 |
吉川天音 (看護師) | 石橋杏奈 |
ロマンス劇場館長 | 柄本明 |
看護師 | 山下容莉枝 |
三獣士・狸吉 | 竹中直人 |
三獣士・虎右衛門 | 池田鉄洋 |
三獣士・鳩三郎 | 酒井敏也 |
映画の脚本家志望で撮影所に勤務している。
そしてロマンス劇場という映画館の常連
彼の脚本(自分と美雪のことを書いています)が採用されて映画化の話が進むが、映画会社は倒産してしまう。
その後ロマンス劇場で働くようになる
坂口健太郎
1991年生まれ 東京都府中市出身 第25回MEN’S NON-NO モデルオーディションに合格
2017年、『64-ロクヨン- 前編/後編』で第40回日本アカデミー賞・新人俳優賞を受賞
美雪-綾瀬はるか
牧野健二の憧れのモノクロ映画の女優だが、銀幕から現実の世界に出てきてしまう。
わがまま王女様キャラクターで、牧野健二を召使い扱いしている
銀幕の中に戻りたいと思っている
綾瀬はるか
1985年生まれ 広島県広島市出身
2000年・ホリプロタレントスカウトキャラバン審査員特別賞
紅白の司会も数回行っている国民的女優です
本名は蓼丸綾(たでまるあや)
成瀬塔子-本田翼
牧野健司の勤める映画会社の社長令嬢。
牧野健二に恋心を抱いていて、健二と美雪と三角関係になる
本田翼
1992年生 東京都三鷹市出身 女優、モデル、ゲーマー
スターダストプロモーション所属
『Seventeen』(集英社)の専属モデルを経て女優へ
YouTubeチャンネル「ほんだのばいく」は、解説1ヶ月で200万人突破
俊藤龍之介-北村一輝
牧野健司が勤める京映撮影所の看板スター
北村一輝(きたむらかずき)
1964年生まれ 俳優 フロム・ファーストプロダクション所属
1999年公開の『皆月』及び『日本黒社会 LEY LINES』でキネマ旬報新人男優賞
2019年後期放送『スカーレット』で戸田恵梨香演じるヒロイン喜美子の父・常治役
山中伸太郎ー中尾明慶
中尾明慶(なかおあきよし)
1988年生まれ 東京都中野区出身 俳優、小説家、レーサー ホリプロ所属
妻は女優の仲里依紗
2000年にドラマ『ママまっしぐら!』で子役デビュー
ドラマ『GOOD LUCK!!』ではキムタクの弟役
清水-山本浩司
山本浩司(やまもとひろし)
1974年生まれ 福井県出身 俳優、映画監督 ディケイド所属
ムロツヨシらと仲が良く、「班長さん」と呼ばれている
成瀬ー西岡徳馬
西岡徳馬
1946年生まれ 横浜出身 俳優 アンシャンテ所属
大河ドラマなどの武将役はもちろん、現代ドラマでも重役の役が多い
ハマり役はウルトラの父(声優)
映画撮影所で働く映画監督
鶴田忍
1946年生まれ 俳優 東京都出身 活動屋所属
代表作は 『必殺仕業人』
吉川天音
石橋杏奈
1992年生まれ 女優、ファッションモデル 福岡県出身 所属事務所はホリプロ。
夫は、東北楽天ゴールデンイーグルス投手の松井裕樹
本多正
彼も映画の中から出てきた女性とあったことがある。
結婚していたのかもしれないが、その女性は突然消えてしまったのだという
柄本明
1948年生まれ 俳優、コメディアン、演出家 ノックアウト所属
劇団東京乾電池の創始者で座長
東京都中央区出身。妻は角替和枝、息子は柄本佑、柄本時生、安藤サクラは義娘
1978年生まれ 俳優、お笑い芸人、元キングオブコメディのボケ担当
山下容莉枝
1964年生まれ 神奈川県藤沢市出身の女優 シス・カンパニー所属
もともとは舞台女優だが文学座、夢の遊眠社を経てテレビドラマへと主軸を移す
NHK朝ドラも、ジブリ作品の声優も常連です
美雪の主演映画『お転婆姫と三銃士』に出てくるキャラクター。
現実世界には出てきていません。
映画の中で美雪に「またお城を抜け出したのですか!」「今すぐお戻りになってください!」と説得しています
出演者の関係性は、まず青年期は意外とシンプルでこんな感じになります
メインの2人と社長令嬢の成瀬塔子 (本田翼)以外はラブコメ関係には入ってこないのですが、二人の関係に気づいている映画館主の本多正(柄本明)が見守っているという図式です。
それでは晩年期になったら相関図はどうなるかです
こんな感じですね。
見守っているのは看護師さんですが、事情は知りません。
牧野健司は晩年になっていますが、美雪は変わらないというところが伏線です
美雪が映画の中から現実世界に出てきてしまい、脚本家志望の牧野健司を召使いのように扱う。
銀幕の中には帰る事ができず、牧野健司と暮らしだす。
牧野健司は脚本家の夢は叶わず、入り浸っていた映画館、ロマンス劇場の館主となる
そして晩年、病院に入院している、ということです。
でも、それだけじゃない秘密があります。
美雪は白黒映画から現実世界に出てきてしまった存在です。
なので、すっぴんでは白黒です。
これは、化粧することで、カラー映画化できています。
そして、現実世界の人に直接触れてしまうと、消滅してしまいます。
ここは牧野健司の悩みどころです。
美雪とはキスも、子供を作ることもできないということなので、牧野健司は社長令嬢の成瀬塔子から告白されたときに揺れていました
美雪も身を引こうと健司の前から姿を消します。
でも結局、美雪には自分しかいない、と、美雪を選びます
美雪は最後に自分を抱きしめてくれと頼みます。
牧野健司の晩年は加藤剛が演じていますが、その時代にいる美雪は綾瀬はるかのままです。
看護師さんたちは、牧野健司の孫が見舞いに来ていると思っています。
明解に説明はされていませんが、映画の中から出てきた美雪は歳を取らないのだと思われます。
ということになると、牧野健司がいなくなってしまったらどうなるのか
美雪は健司がいなければ生きられないでしょう。
今回は、映画『今夜、ロマンス劇場で』のネタバレを含むストーリーについての解説でした。
ラストシーンは皆さんの想像どおりで、牧野健司は息を引き取ります。
そうなったら美雪はどうするのか….
美雪は健司に直接触れて、消滅してしまうのか。
DVDも発売されていますので、そちらで答え合わせ、確認してみてください。