映画“竜とそばかすの姫”の主題歌はKing Gnuの常田大希の別ユニットである、millennium parade(ミレニアムパレード)が担当しています。
もちろんボーカルはBelle役の中村佳穂ですが。
それだけでも音楽にはこだわりがあるところが感じられます。
そして、出てくる楽器の描写も本格的です。
映画の中で、鈴の家にあるシンセサイザー風なキーボードがちらっと出てきますが、これも現物があるのではないかと思ったのです
実は学園のアイドル、渡辺瑠果の使っているサックスや吹奏楽部員のクラリネットにもこの現物を意識した感じの描写が感じられます。
では、実際に検証していきましょう。
リアリティを求めてということでしょうが、私には実在の楽器をそのまま登場させているとしか思えない緻密な描写に見えます。
それでどういうことなのか調査してみました。
どうして品番まで断言できるかというと、このツイートがその根拠です
となると、このサックスは、アルトサックスで、YAMAHA YAS-62です
定価32万4500円というサックスとしては比較的手ごろなモデルなので、高校生がつかっていても違和感ないでしょう
YAMAHAさん協力だったんですね。
それは本格的なはずです。
高校の吹奏楽部が演奏しているシーンで、渡辺瑠果の後ろで部員が演奏しているクラリネットについてもTweetにありましたね。
YCL-853ⅡⅤというモデルです。
定価370000円とクラリネットとしては手頃ですが、今はYCL-CSVRというモデルになっていまして定価は539,000円とちょっと高額です
この画像のものです
こちらもYAMAHAさんなのではないかと期待しますね。
でも、こちらは昔の話のシーンなので、現行機種ではないでしょう。
この形状からの予想では、左右にスピーカーがついていると思われます。
そうなるとバンドで使うようなシンセサイザーではなくて家庭用のキーボードです。
角ばっているので小室哲哉で有名なEOSというシリーズではないですね。
EOS以前の機種で、ポータトーンと言われていた、PSRシリーズではないかと予想されます。
このジャンルのキーボードは、CASIO製という可能性もありますが、まずYAMAHA製を調べてみました。
そしたら、あっさりありました!先程の画像と並べてみます。
PSR-180 というモデルです。
1994年発売、定価33000円でした
なんとなくそれ風に見える架空の画像でも映画としては問題ないのだとは思いますが、やはりここはこだわりがあるんでしょう。
実在の機種をちゃんと描写していますね
楽曲制作ツールは別所弘香(ヒロちゃん)が使っている設定です
スマホに鍵盤が表示されていたり(多くの作曲ソフト=シーケンスソフト、ではこうなっています)
ピアノロールといわれるシーケンスソフト特有のPC画面も出てきます。
YAMAHAだとするとXG WORKSというシーケンスソフトがありますので、そのあたりを参考にしている可能性はありますね。
でも、プロが使っているレベルのものは、残念ながらYAMAHAさんではなくて、海外メーカーのものが多いです。
ということで、こちらは、断定まではいきませんでした。
でもかなり本格的な画像ですので、実際のモデルがあると思います。
そのあたりはこだわりのリアリティ追求ですね。
制作サイドの気合いが感じられます(笑)
今回は竜とそばかすの姫の楽器の描写がリアリティありすぎというのがテーマでした
サックス、クラリネットと電子キーボードについて確認していきました
いずれもYAMAHA製
サックス:YAS-62
クラリネット:YCL-853ⅡⅤ
電子キーボード: PSR-180 だと判明しました。
楽曲制作ツール(シーケンスソフト)は判明に至りませんでした