映画“竜とそばかすの姫”は日本アカデミー賞のみならず、 アメリカでもアカデミー賞にノミネートされた、世界的に人気のアニメ映画です。
主役の女子校生、内藤鈴のメタバース内のキャラクター名はベルといいます。
キャラクターデザインはウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオで、『アナと雪の女王』『塔の上のラプンツェル』『ベイマックス』『モアナと伝説の海』などのキャラクターデザインを手掛けるジン・キム(Jin Kim)が手掛けています
ジン・キムと細田監督はLAで意気投合したお友達だそうです
あれ、今回はベルの名前の話だったですね。
もちろん鈴だからベルだと思う人が多いでしょう。
それも間違いではないのですが、だったらBelleは何?ということですね
そのあたり、解説していきます。
映画の中で、メタバース空間のUに登録するときに、名前をつけるシーンです。
このアバターのことをAsといいます。
内藤鈴は、自分の名前のスズの英訳として、カタカナでベルと入力したのでしょうが、英語表記の選択肢としてBellとBelleが出てきてしまった。
これ、Bellだけが出てくると思っていたのになんで?という感じでしょう。
ちょっと迷ってからBellの方を選んでいるシーンがありました。
これ、もちろんBellとBelleは意味が違います。
Belleってどういう意味か高校生は知らないと思います。
もちろん、作者は、Belleの意味をわかっています。
Belleの意味は、検索するとこんな感じです
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小町
belle, town beauty
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麗人
beauty, beautiful woman, belle
(引用:Google翻訳)
小町というのは、その地域で一番の美人という意味です。
麗人というのも上品な美人というような意味ですね。Bellは音のなるベルの意味で、日本語だと鈴です
映画の中で、鈴のAsに対して、BellよりもBelleがふさわしい、と言い出した人がいて、それが広がってBelleのほうが通称になってしまった、ということです
映画の最後のスタッフロールも、Belleとなってますが、実際の鈴のAsの名前はbellです。
(引用:https://ryu-to-sobakasu-no-hime.jp)
発音はBellもBelleもおんなじですしね。
Belleのルックスも、鈴の学校では美人で通っている渡辺瑠果をモデルに鈴が作ったものです。
映画のなかで渡辺瑠果が、“私ってBelleに似ているって言われるの”と言って、鈴がドキッとするシーンがありますが、もともと彼女がモデルなんですからそれはそうでしょう。
英語のタイトルは竜とそばかすの姫の直訳ではありません。
そのタイトルと、その由来を解説していきます
英語版の竜とそばかすの姫は『Belle』というタイトルです。
直訳のドラゴンアンドフレックルズクイーン ではちょっとイケてないということですね
豆知識ですが、グーグル翻訳で、そばかす姫とかそばかすの姫と入れて英訳ボタンを押すとなんと、『Princess Belle』といきなり変換されます。
もう世界的に有名なんですね。
竜とそばかすの姫でも、竜とBelleが一緒に手を取って歌って踊るシーンは、ディズニー映画の美女と野獣のオマージュであると話題になっていましたね。
そして、主人公(野獣じゃなくて美女の方です)の名前はBelleなのです。
これ、絶対関係ありますよね。
美女と野獣のBelleからの連想で、ベル→鈴となって、ヒロインの名前が鈴となっているのではないかと思われています。
鈴/Belleの役は2000人のオーディションを勝ち抜いた10代のシンガーソングライター、カイリー・マクニールが声を演じていますし、歌っています。
日本以外の全世界の音楽配信サービスで、この映画の彼女の歌、配信されていますね。
全米の配給会社はGKidsという、ディズニー以外のアニメ供給会社としては最大手ですからそれだけでもかなり強力なんですけれど、更に世界デビューですか
すごいシンデレラストーリーですね、うらやましい。
竜とそばかすの姫のベルでは、多くの人が鈴を英語に直訳したBellだと思っている。
でも通称はBelleというつづりで、鈴という意味ではなく、美人とか麗人といった意味です。
ディズニーの美女と野獣のヒロインの名前もBelleなので、名付けのアイディアはここからではないかと言われています。
また、竜とそばかすの姫の英語版タイトルは”Belle”です、という記事でした。